本番で緊張しない為には?

今日は、明日の札幌市民芸術祭「ギター音楽祭」のオーディションに臨む、

僕の教室の生徒さんと、渋谷環先生の生徒さんでリハーサル。

いつもマンドリン合奏の練習に使用している、北区民センターの部屋を借りて

椅子や審査員席の配置など本番に近い状況を造り、度胸試しをしてもらいました。

 

本番で普段通りの力を発揮するのはとても難しい事です。

これは一流所のプロ演奏家でもそうです。「緊張」というものとどう向き合っていくかを考えなくてはいけません。

ごく稀に全く緊張しない、という人もいますが、人前で演奏した経験のあるほとんど全ての人が

「練習通りに弾けなかった」などの苦い経験を持っているかと思います。

 

よく「緊張しない為にはどうしたら良いのでしょうか?」という質問を受けることがありますが、僕は「無理です(笑)」と答えます。

緊張を受け入れて緊張しても弾ける自分を目指すのです。

対策は色々ありますが、1つはやはり場慣れ。

 

人前で演奏する経験を積む事が大切になってきます。

実際に人前で弾いてみて、どんな問題が出てくるのか。普段の自分とどう違ったのか。

ただ単に演奏して慣れるだけでなく精神面、技術面、音楽面、多角的に自分を分析して次に活かす事が最も大切です。

 

また良い準備が出来ていれば、緊張していても本番ではあまり失敗しません。

練習の段階で何らかの不安を抱えている個所は、高い確率でミスするものです。

 

全員、先月のギターの祭典で弾いた時よりも、かなり完成度の高い演奏を披露。

しっかり先月の経験を活かして、質を上げており、良い練習会になったと思います。

 

本番は一発勝負ですし、良い準備が出来ていても何が起こるか解りません。

今日より明日の方が上手く弾ける人もいれば、逆もあるかもしれません。

時に現実は残酷で、必ずしも回を重ねる毎に良くなるとは限らないのです。

 

でも一番大切なのは、目的に向かって努力を重ねて「上達」したことです。

例えオーディションに通らなくても、その価値は微塵も色褪せることのないものです。

 

明日、オーディションを受ける皆さんが良いコンディションで臨めますように。

 

吉住和倫

 

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