素朴な歌。

9月の発表会に向けて新曲に取り掛かっている

クラシックギターのTさん(大学生)。

発表会では2曲演奏する予定ですが、1曲は新曲を選ぶことにしました。

ギタリスト兼作曲家、佐藤弘和さん作曲の「素朴な歌」。

 

 

その名の通りシンプルな作品ですが、とてもギターらしく美しい曲ですね。

まだ練習を初めて日が浅いので、多少おぼつかない様子ながらも完走。

 

４指を畳んで高音弦、3指を低音弦というパターンの和音で悉く躓いてるので

直前で3指をしっかり低音側に伸ばしておくこと、指開放弦を弾いてる間に指の準備を終えることを提案。

あと離さなくて良い指を離してしまっていたので、押さえたままにしておくこと。

これで随分楽に弾ける様になりました。

あとは和音の際に、指の着地のタイミングがバラバラになってる箇所があるので

そこが統一出来れば大分安定した演奏になりそうです。

 

Tさんは、幼少期からピアノも弾いていて、大学のマンドリンサークルでは

指揮者も務めていたので譜読み、ソルフェージュはかなり得意です。

僕が何も言わなくても、いつもある程度音楽的に整った演奏を聴かせてくれます。

この「素朴な歌」も基本的なポイントは押さえて演奏していましたが

特徴ある和音の内声の動きなどには意識が向いていなかったので解説。

どう弾けば良いのかイメージが広がった様子。

 

曲を選ぶにあたって、幾つか候補曲の音源を紹介してTさん本人に選んでもらったのですが

「簡単そうだと思ってたら案外難しかった。動画の女の人が簡単そうに弾いてるから騙された(笑)」とのこと(笑)

とは言ってももう１曲が結構難しい曲なので、それと比べたら大分簡単なんですけどね。

発表会まで楽しんで練習してほしいと思います。

 

 

吉住和倫

 

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