掘り起こし。

リサイタルが2カ月前に迫ってきているので

まだ手付かずの状態の曲の練習を始めていきます。

J・K・メルツのハンガリー幻想曲。

手付かずと言っても、2、3年前に弾いていた曲なので記憶の掘り起こしと

新鮮さを求めて譜面の見直しです。

 

 

クラシックギターの世界ではスタンダードナンバーとして世界中で様々な名手に愛奏され続けている曲です。

構成もゆったりとした荘厳のマエストーソと、疾走感溢れる技巧的なチャルダッシュと解りやすいものなので

クラシックギターのことをあまり知らない方にも受け入れられやすいですね。

またロマン派としての質の高さもある程度持ち合わせているので、奏者目線でも技術的、音楽的に弾き応えが

ある曲でもあります。

 

この曲実は元々10弦ギターの為に書かれているので、楽譜には通常の6弦ギターでは

出すことが出来ない低音は記譜されています。

ですので幾つかの音はオクターブを移動したり、音を変更して演奏するのが通例になっています。

 

久し振りに一通りさらいましたが、一部を除いて問題なく弾ける状態なので

2週間くらい練習すれば人前には上げられる状態になりそうです。

後半の高速アルペジオとオクターブ移動が鈍ってるので、そこだけは技術練習が必要ですね。

動画のイリーナ・クリコヴァくらい流麗に弾きたいものです。

 

吉住和倫

 

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