先週末で札幌はすっかり雪景色になってしまいました。
今年は雪の降り方がおかしいですね。。
今シーズン初の雪掻きが1時間越えコースとは先が思いやられます(笑)
最近は外での仕事が多めですが、今日は自宅レッスンの仕事4件のみで、割とのんびり。
ということでサボってたブログ更新(笑)
クラシックギターのTさん(女性)。
僕の教室に習いに来ていただいてから、まだ7ヵ月ですが随分上達されました。
2年のギター経験と、ショパンの難曲を弾きこなすくらいのピアノの腕前で
かなり独立度の高い左右の手指をお持ちでしたので、短期間で大きく向上するだろう、と予測はしてましたが
技術の飲み込みが本当に早いです。
エクササイズもかなり几帳面にこなしてくれるので、苦手だった指を伸縮させる動きにも強くなってきました。
レッスン曲はカルカッシのエチュード6番とバッハの無伴奏チェロ組曲1番からプレリュード。
カルカッシのエチュード6番。
p指のタッチが爪を上手く弦に当てられず指頭による肉弾きの状態が続いてましたが、しっかり爪で弦を捉えて弾ける様になってきました。
後はもう少しCM関節を大きく使えて、振り抜きの速度と幅が出れば、かなり良いタッチになってくるはずです。
難所の左手の押さえ、音値の保持が難しい、高音低音の掛け合いもかなりレガートにフレージングもしっかりおさめながら
弾けてますし、曲に求められている事は一通り十分な水準でクリア出来てるので、この曲は今日でおしまいです。
最後の4和音のセクションで、iの音がハッキリ聴こえていない問題がありましたが、これもimaの指先をくっ付けて
1つの指の様に見立てて弾く事でバランスを整えてもらいました。
バッハも暫くの間たどたどしく弾いていましたが、大分スラスラと、フレージングもハッキリ見える演奏になってきました。
この曲もそろそろ終わりですね。左手指の準備が上手くいっておらず、音域の広いワイドな動きで苦労している個所がありましたので
押さえた指をどのタイミングで、どの方向へ離すかを考えてもらいました。
指の準備、と一言で言うのは簡単なのですが、良い準備をするには16分音符、32音符単位のタイミングで
MP関節IP関節の使い分けなど、緻密な動きが要求されます。
Tさんはこの辺りの細かい関節、筋肉の使い方の飲み込みがとても早いので、いつも短期間で修正してきてくれます。
曲の最後の盛り上がりも華やかに表現出来るようになってきましたが、半音の駆け上がり、最後のC#G。
A7にあたる和音がしっくりこない様子。音色のパレットの問題です。
指の関節を固定化と腕の使い方、弦に対して表面板方向に圧力を加えてからリリース、という今まで
使ったことのないタッチで弾いてもらうと、とても存在感と潤いのある良い響きに。
Tさん本人も今まで出したことのない音色に驚いた様子(笑)
「大きく上達した実感がほしい」と願って僕の教室に習いに来てくれましたが、目的には順調に近づいていますね。
Tさん本人も確かな上達を実感出来ている様ですし、もう大きく上達した、と言っても良いくらい7か月前とは別人なのですが
間違いなくまだまだ向上するので、「大きく上達した実感」は良い意味でもう暫く先に取っておいていただければ、と思います。
吉住和倫
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