僕が指導させていただいている学生団体、北海道大学チルコロマンドリニスティコ「アウロラ」の
初夏の演奏会が迫ってまいりました。
5月末のマンドリン音楽祭から2カ月弱程度。
非常にタイトなスケジュールの中、ほとんどが新曲の為とても準備が大変。。
にも関わらず、とても難易度の高いチャレンジングなプログラムとなっております。
昨日、最後の合奏練習を終えましたが、よく間に合わせたなと…(笑)
多少危なっかしいところもありますが、きちんと人前に出せる状態まで仕上げてきました。
そして今回の演奏会は1つ大きなトピックがあります。
アウロラコントラバスパート3年目、水澤光くん作曲の「マンドリンオーケストラのための組曲」の初演です。
水澤くんの作曲は独学ですが、趣味で理論ちょっと齧ってる人が何となく作ってみました～というレベルではなく
かなり複雑な和声を用い、バロック音楽とフランス近代音楽を強く意識した力作です。
私見ですが、現在、マンドリンオーケストラの世界は邦人作品が溢れかえっており正しく「玉石混交」といった印象です。
趣味で理論ちょっと齧ってる人が何となく作ってみました～というレベルのものがコンスタントに演奏会に
取り上げられてしまっている。そんな中、過去の偉大な作曲家たちの残した作品へのリスペクトと愛情が
感じられる水澤くんの作品は、取り上げられる価値のあるものだと僕は感じています。
しかし、バロックの舞曲的要素、ラヴェルを彷彿させる色彩感溢れる和声感
明確なフレージングとアーティキュレーション、時に求められるルーズな色気等々
演奏する側の難易度としては中々難しく、アウロラの皆さんは大変苦労している様子でした…が
何とか曲として纏めるところまでは来れたのではないかと思います。
作品の魅力が伝わる演奏になる様に、強く強く祈っています。
皆様、是非若者たちの努力の成果を聴きにいらしてください。
北海道大学チルコロマンドリニスティコ「アウロラ」 第94代 初夏の演奏会
2017年7月17日(月・祝)
開場13：00 開演13：30
北海道立道民活動センター「かでる２・７ホール」
札幌市中央区北2条西7丁目道民活動センタービル （地下鉄さっぽろ駅10番出口より徒歩7分)
料金：前売り500円 当日600円(小学生以下無料)
指揮：山内太郎
曲目：
序曲ニ短調 S.Falbo
セレナーデ風ガボット A.Amadei
交響譚詩より第一譚詩（Allegro Capriccioso) 伊福部昭/石村隆行編
マンドリンオーケストラのための組曲 水澤光
マンドリンのためのソネット 第5番 壷井一歩
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吉住和倫
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