先月末にご入会してくださったTさん。男性。クラシックギターです。
今日は2回目のレッスンでした。
10月まで名古屋にお住まいだったのですが、仕事の関係で札幌に来たのをキッカケに
それまで独学だったクラシックギターを習ってみたいとのことで、体験レッスンに来てくださいました。
まずお持ちの楽器がとても素晴らしい…!
邦人製作家の重鎮、加納木魂さん製作の最上位機種(?)なのですが、惚れ惚れする音色です。
僕も欲しいと思ってしまうくらい。
加納木魂さんの楽器に触ったことはあったのですが、最上位機種は初めて触れました。
日本にも自分が知らない素晴らしい製作家が多くいるのだな、と改めて感じました。
Tさんはずっと独学でしたがとにかく熱心でクラシックギターが大好き、という方です。
バッハがお好きで、BWV998よりプレリュードのレッスン希望されました。
五線譜を読むのはかなり苦手のようで、楽譜にフレット数と指番号を全て書き込むという徹底ぶり。。
演奏もほぼ暗譜出来ていますし、よく弾けていますが、音楽解釈で苦労している様子だったので
楽曲構造の理解と、その構造を鮮明にする為の運指の考え方を中心に。
まずバッハの音楽はとても数学的で複数の声部が構築的に絡み合っていること。
楽譜の表記上は8分音符であっても、それ以上の音価で伸ばすべき音がある。
それも含めてアーティキュレーションを統一していく必要がある。
これらを細かくチェックしていき、運指を大きく変更していきました。
Tさんは「考えたこともなかったです、なるほど~」とバッハの奥深さに触れて感嘆した様子。
今日のレッスンでは変更した運指も板に付いてきて、大分声部の分離が良くなってきました。
僕が動画で弾いている運指とほぼ同じ運指なので、アマチュアの方にはかなり難しいのですが、よく食らい付いてきてくれます。
勿論基礎練習で、右手のタッチ改造、左手指の分離なども進めていますので、最初に体験レッスンにお越しになった際と比べて
良い意味で骨太な演奏に変化しつつあります。
カルカッシのエチュードにも取り組んでいるのですが、暗譜してくるくらい熱心に練習してきてくれます。
Tさん曰く「読譜が苦手で楽譜読みながらじゃ弾けないので、覚えるしかないんです(笑)」とのこと。
いや、それでも覚えるくらいさらってきてくれるのはとても嬉しいです。
お陰でレッスンはとても円滑。やはり好きな曲、弾きたい曲がある人は上達が早いですね。
向上心もとても高いので、1年も経てばかなりの腕前になりそうな予感です。
ウチの教室のテクニシャンの若い人達もうかうかしてると、あっという間に追い越されますよ~。
吉住和倫
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