この週末は大きなマンドリン関連のイベントでした。
28日は一線級のマンドリニスト、柴田高明さん、堀雅貴による演奏会。
翌日29日は公開レッスン＆講座でした。
柴田さんとは過去にライブや指導団体であるアルバでご一緒しており、堀さんとも2015年の札幌でのリサイタル時に
数曲デュオで共演させていただいており、演奏内容は以前から良く知っています。
お二人のマンドリン奏者としての実力は間違いなく国内トップクラスです。
演奏会は全てお二人の二重奏による委嘱作品を3つも含む意欲的なプログラム。
マンドリン二重奏の可能性、その素晴らしさがとても良く伝わる演奏会でした。
古典であるモーツァルトから、キャッチーな耳障りの良いもの、そして調性に囚われない現代音楽まで。
曲目もバラエティに富んだ内容でしたし、演奏タイプは大きく違っていても「根幹」が同じであるお二人が
しっかり噛み合ったアンサンブルはとても美しいものでした。
聴きに来たお客様も大満足で、終演後には初演作品も含めて楽譜が飛ぶ様に売れていました。
特に若い学生達が熱心にどれを買うべきか吟味している姿が印象的でした。
皆、是非頑張って練習してくださいね。かなり難しいものもあるけど(笑)
翌日は公開レッスン。
当日都合が悪く、柴田さんのご厚意で28日にレッスンしていただいた受講生を含めると7組8名の方が受講。
僕の生徒さんも6名もお世話になりました。
今まで何度も柴田さんのレッスンを見学する事で、自分がマンドリン属を教える際に活かせる発見が多くあったのですが
今回は堀さんのレッスンも見る事で、更に自分の教える引き出しが増やせました。
生徒さん以上に僕の方が勉強になったかもしれません(笑)
僕は所詮ギタリストですので、自分がマンドリン属に教えられる事、教えられない事をしっかりわきまえている必要があります。
常にしっかり線引きしながら、でも現状に甘えずに踏み込んで新しいものを獲得していくのは中々難しいのですが
今回の様な機会はとても大きな助けになります。
まだ僕に習って日が浅く、独奏の経験にも乏しい生徒さんにも受講していただきましたが
彼等にとってもかなり実りの多いレッスンだったと思いますし、聴講している時間も大きな刺激となったことでしょう。
今後の成長がより楽しみです。
柴田さん、堀さんには来年以降も札幌で多くの素晴らしい演奏会、レッスンを届けてくださることを祈っています！
吉住和倫
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