クラシックギターでのご入会が続いています。
先日のHさんと同じく、北大チルコロマンドリニスティコ・アウロラの所属するKさん。
次期ギターパートトップ兼指揮者です。
アウロラのギターパートには師匠弟子制度なるものがあって、先輩が弟子を持って後輩を教えるのですが
彼女の師匠が僕の生徒のYくんでして、その影響もあってか習いに来てくれました。
Yくんも僕に習い始めた当初から右手のタッチは中々良かったのですが、Kさんも負けず劣らずで中々整ったタッチをしています。
順次的なプランティングもかなりクリア出来ていますし、MP関節も良く使えています。
反面、左手の伸縮がイマイチなのでそこを優先的に強化していきたいところです。
彼女はとても手が大きいので(僕よりずっと大きい…!)ギターには有利と言えます。
ただ、手が大きいが故に、多少いい加減なフォームや指の運動でも何とか誤魔化せてしまうところもあるので注意が必要です。
あ、Kさんの名誉のために言っておくと、本人は無意識です。意図的に誤魔化しているワケではありません。
体験レッスン時に課題として出したカルカッシのエチュード2番は、やはり指の伸縮の問題で
押弦の縦ブレがあったりするのですが、指摘するとかなり緩和されたのでクリア。
右手に関しては消音もしっかりしているし、かなり安定しています。
次の課題、3番の冒頭を少しさらって弾いてもらいましたが、やはり指の独立性の不足で
スラー時に指板に置いてある指が下降スラーする指に釣られて下方向に縦ブレしてしまいます。
これは少し苦労するかもしれませんね。
Kさんが持ってきた好きな曲は、11月のある日/L.ブローウェル。
師匠のYくんが僕に習いに来た時、最初に持ってきた曲です(笑)
最初に聴かせてもらった時は、プランティングのタイミングが早すぎて音が切れてしまっている個所が多かったのですが
大分横に流れる様になってきました。
メロディと伴奏のバランスも適正なものに近づいてきたように思います。
この曲は初心者~中級者の方がよく好んで弾きたがる曲ですが
中間部のセーハで躓く人が多く、Kさんも例外ではありませんでした。
セーハしている3、4弦の音が上手く出せない、ストレッチが足りず1弦に4指が嵌らないなど。。
前回レッスン時に対策として肩と肘の位置や、重心の方向、体重を掛けるポイント等幾つかのコツを伝えたのですが
今日は幾らか定着の様子が伺えて、ほぼ全ての弦の音が出ています。
スラー以外は安定感が大きく増しました。
スラーはやはり各指の独立性が必要なので、少し時間を掛けて丁寧に練習していくことになります。
先日入会してくださったHさんと切磋琢磨しあいながら、Y君を良い意味で脅かす様な演奏に仕上げていってくれたらと思います。
吉住和倫
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