マンドリンアンサンブル・リデア第4回演奏会。

僕が主宰するマンドリンアンサンブル・リデアの演奏会が近づいてきました。

このコロナ禍で本当に開催に漕ぎ着けられるか不安もありましたが、無事に本番の日を迎える事ができそうです。

 

今回はリデアでは過去最高人数となる29名(+吉住)による指揮無しアンサンブルです。

全国的に似た状況かと思いますが、相次ぐ演奏会の中止により、札幌のマンドリン界、特に学生団体が元気を失くしています。

「やっぱり演奏会って楽しいな」「マンドリンの音って良い音だな」と、当たり前の事なのですが、その当たり前且つ、とても大切な事が思い出せるような、そんな元気が出る生音をお届け出来るように頑張ります。

僕達がどんな演奏をしても、どう受け取り何を感じるかはお客様が決める事なのですが、聴衆の皆様の音楽への興味、楽器を演奏される方でしたらモチベーションに繋がるものになれば幸いです。

 

さて、リデアでは毎年新作を初演していますが、今年は僕の作品を発表することに致しました。

僕は専門機関で音楽理論や作曲を学んだわけではないので独学ですし、見る人から見れば、チープに感じられる部分もあるかと思うのですが、マンドリンとギターの機能、響きの美しさを知る者としてのアイデンティティは出せた作品には仕上がったと思います。

 

 

ある程度ソナタ形式を意識して第1主題、第2主題、展開部を持つ構成にはしていますが、序奏の変奏があったり、モチーフが3つあったり、第2主題で遠隔調に飛んだりと、かなり自由に書いております。

というか純クラシック的なソナタ形式で書こうと思っても僕の能力ではとてもじゃないですが、良いものにはならないので、やはり自分が今まで学んできた撥弦楽器の扱い方や、ルーツであるロックやポピュラー音楽の要素を含みやすい形で書きました。

何度も何度も悩んで音を書き直しましたが、モチーフを構築的に組み立て、多彩且つ効果的に使い続けるという点に関しては納得いくものになりました。

 

先日の練習の模様を動画で公開しているのですが、冒頭と最後に僕の作品「Idea」も少しだけ流れています。

 

マンドリンのスタンダード的なイタリアロマン派の作品や、現代のタンゴを代表するA.ピアソラ、クラシックの代表的な名曲の1つであるG.マーラーのアダージェット等、バラエティに富んだプログラムとなっております。

まだまだプログラム全体通して出来は粗いですが、今週末の練習で精度を一気に高めていきます。

 

マンドリン、ギター、コントラバスが織りなす響きの美しさを是非聴きにいらしてください。

団員一同、心よりご来場お待ちしております。

 

 

吉住和倫

 

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